メーカー不明リゾネーターギター【中編】
◯指板R(20"R)をRゲージで確認
フレットスロット(フレット溝)の修正
◯元々のフレットスロット(フレット溝)の状態
画像のように溝が浅く(且つ狭い)現代のフレットサイズと合っていません。
またトラスロッドがありませんので仕上がりの状態でネックが逆反りになることを目指します。
指板の切削幅に限界がありますのでこの後は、狭いフレット溝にオーバーサイズのフレットタングを挿し込むことで指板の反りを調整をしていきます。
◯0.5mmの鋸で全体を面取り
◯0.6mmの鋸で0〜1フレット、12〜最終フレットを成型
◯専用のデプスゲージでフレット溝の深さを確認
◯フレット溝の幅
画像は0〜2フレットのフレット溝の状態。
溝の幅が違うことがわかります。
0〜1フレットが0.6mm幅。2フレットが0.5mm幅。
画像にはありませんが 2〜11フレットは0.5mmの鋸で切削してあります。
ネック幅の修正
◯切削幅(各0.5mm)をマーキング
◯全体に1.0mm狭くなる様に切削
◯元のサイズを測定しておく
49.7mm/0フレット。55.6mm/5フレット。61.3mm/12フレット。65.4mm/end。
◯専用のヤスリで目標の切削ラインまで斜め35°で切削
◯ヤスリとカンナで荒く切削
◯スクレーパーで丸く成型
◯サンドペーパーで#2000まで指板表面を仕上げる。
◯最終的にフレット溝の深さを確認
フレットプレス
◯ニカワを流し込んでフレットを圧着
◯フレットプレス完了
◯指板の反りを確認
画像わかりづらいですが光源を背面に当てて隙間をチェックしています。
目的通り、緩やかな逆反りになりました。
◯余分なフレットをカット
◯斜めカット(ベベルカット)
◯フレットすり合わせ
◯部分的に高さの合っていない箇所をすり合わせ
◯平面に削ったフレットの頂点を丸く成型