マツモク製Flying V 前編
ショップオリジナルにてカスタマイズされたこちらのマツモク製と思われるFlying V。
通常の調整でのご相談でしたが、お見積もりの段階で指板の剥がれを確認。修正作業となりました
作業工程がいつもより多い為、画像と共にリスト形式で記します。
指板修正
◯一部の剥がれ箇所を確認しましたが調べたところネックのほぼ半分にわたり剥がれています
◯リフィニッシュの塗装が隙間をマスキングしていた様です
◯ヒーターで接着剤を軟化させナイフで剥離していきます
◯接着面を確認すると塗料や接着剤が隙間に入り込んでいる様子が確認できます
◯トラスロッドを引き抜く
トラスロッドの修正
◯分解するとU字のカウルにトラスロッドが仕込んであります
◯この構造は昔の製品によく見られますが効きが悪い上に締めても必ず緩みます
◯プラ板にてトラスロッド中央の「たわみ」を大きくとります
◯隙間(0.4mm)を計測
◯0.3mm(プラ板)+0.1mm(両面テープ)
◯トラスロッドの両端にも回転防止
◯接着面の生地調整
◯ニカワにて接着
◯乾燥後、余分なニカワを拭き取り完了
指板調整
◯指板面のストレートを計測
◯フレットを抜く
◯指板を削る
◯ストレートを確認
◯トラスロッドの効きが悪い場合はこの様にトラスロッドが緩んだ状態で指板をストレートにしておくとしっかり効きます
◯フレットスロットをクリーニング
◯スロット深さを確認