Martin DCPA1
Martin DCPA1。
カッタウェイシェイプにもかかわらずMartinらしい分離と煌びやかさを併せ持った音色。
さらにその伝統的な音色を演奏者が体感できるという興味深いモデルです。
非常に使用頻度の高いという事でフレットの消耗の激しく、フレット交換作業となりました。
状態
◯ローフレットを中心に消耗しています
フレットを抜く
◯ヒーターをあてながらフレットを抜く
指板Rを測定
◯典型的な16"Rですがやはり7フレット近辺から最終フレットにかけて指板材の目ヤセによるRの不均衡がみられます
指板調整
◯状態の確認のため表面をサンディングブロックにて少しならす
◯ネックエンドを中心に湾曲を確認
◯サンディングブロックにて修正
◯指板をストレートに成型
◯全体に指板調整する
◯指板表面を研磨
◯画像は仕上げ(ペーパー#120→#2000)の過程
◯フレットスロットのクリーニング
フレットプレス
◯フレットをプレス
◯プレス完了
◯隙間なく装着した様子
◯余分なフレットをカット
◯ベベルカット
◯フレットプレス後も指板がストレートなことを確認
◯すり合わせ箇所をマーキングしてすり合わせ作業
◯専用のファイルでフレットの頂点を成型
◯フレットエッジを成型、研磨して完了
ナットの取り付け
◯ナット溝の成型
◯ナット表面を研磨して完了
完了
Martin特有の煌びやかさに深みが加わった音質に仕上げることが出来ました。
指板Rの修正でお好みの弾き心地に近づいているかと思います。
この先も末長くお楽しみいただければと思います。