Gretsch 6119 Tennessee Rose
状態の良いTennessee Rose。
近年製造のものですが非常にアコースティックな鳴りが新鮮なギターです。
チョーキングでブリッジが土台ごとずれるという、このタイプではたまに聞くご相談でした。
ブリッジの半固定
スタッドを立てる
◯アンカーボルトの位置を罫書く
◯ポンチを打った後に下穴を開ける
◯面取り
◯アンカー無しで直接ホローポイントのスタッドをねじ込む
◯スタッドの打ち込み完了
ブリッジ土台の加工
◯スタッドの位置を測り土台側にトレース
◯下穴を開ける
◯位置を確認しながら穴を加工
◯スタッドの高さを変えながら完全にフィットする様に調整
◯オクターブ・高さの調整をしてセンターを位置決め
◯完了
各ノブの挙動について
こちらもご相談が良くあります。
横締めのメタルノブの場合によくみかけますが、ノブを回転させた時に正面からは楕円を描き、側面からは波打つように回転します。
場合によって対処方法は違いますがこちらは受け側のスプリットシャフトが潰れていた事が原因でした。
スプリットシャフトの修正
◯スプリットシャフトが潰れている(閉じている)状態
◯溝にプラ板を挟む
◯成型する
◯ノブを差し込み挙動を確認して完了
クリーニング
◯フレットのクリーニング・トラスロッド調整
完了
◯動作確認をして完了
スタッドを立てた事により土台の接地面積が大きくなりややソリッドな音質になりましたが、各弦粒だちの良いアコースティック感はそのままです。
今までのTennessee Roseの印象とは異なり、非常にサステインの心地良いギターです。
もちろんブリッジがずれることもありませんし弦交換の際にもストレスを感じないと思います。