Gibson C/S SG Junior special
Gibson CS製 SG Jr.spl
SGではあまり選択されない【Bigsby B7】の取り付けのご相談でした。
チューニングの精度を気にかけていたご様子でオリジナルのバーブリッジからABRタイプのブリッジへの変更をご提案させていただきました。
パーツの取り外し
◯アッセンブリーの取り外し
◯ブリッジアンカーの取り外し
アンカー部の穴埋めについて
◯未塗装の部分から木部の色目を確認
◯色目の似たマホガニー材を選択
◯ボディ表面の木目も合わせる
◯バンドソーで切り出す
◯切り出した材にスタッドとボルトを取り付けて旋盤加工
◯両側ともに木目の流れを合わせておく
◯クランプして押し込みながら接着
ジグの作成
◯埋め木周辺の塗装面のみ切削
◯円形のトリマーベースを作成
ジグの作成
◯塗膜のみを切削するため【1/100】単位で切削
◯慎重に掘り進めて塗膜のみを切削
塗装
◯切削面をボディと同色に塗装
◯目止めを塗布
◯目的の濃度になるまで数回繰り返す
◯着色クリアを塗り重ねていく
◯スクレーパーなどで表面を平らにする
◯ボディ表面の水研
◯ボディ表面の研磨
アームユニットの取り付け
◯【Bigsby B7】取り付け予想図
アームユニットの加工
◯ベイル部分
ストラップピン部分の加工
◯ストラップピン部分が下穴とずれるので拡張
◯切削箇所を罫書く
◯フライス盤で切削
◯ストラップピンを配置して確認
ベイル部分の高さ加工
◯ボディバック側の高さが合っていない
◯切削範囲をマーキング
◯切削後
◯面取り
◯研磨
◯確認
アームユニットの取り付け
◯レーザーで基準センターを測り大まかなレイアウトをする
ブリッジの位置決め
◯オクターブルールからブリッジの位置と傾斜を罫書く
◯位置決めをした後にスタッド位置に下穴を開け面取り
◯スタッドを立てる
アームユニットの位置決め
◯下穴を開けて面取り
◯アース線用の穴も開けておく
◯ダミー弦を張りユニットの位置決め
サドル
◯サドルの弦溝を位置決め
◯弦溝を研磨して完了
仮組み
◯仮組みしてアームの挙動を確認
ナット交換
◯ナットを取り外す
◯余分な接着剤を除去して整地
◯オイルボーンから成型
◯クランプして接着
◯【10"R】を測りながら溝を切削
◯研磨して完了
ペグの交換
◯ブッシュの取り外し
◯ゴトー製マグナムロックへ交換
◯下穴を開けて面取り
◯ペグの取り付け
完了
アームユニット、ブリッジ、ナット、ペグとひとつ進める都度に音質に変化が、ありたいへん興味深い内容となりました。
もともとの懸念事項であったアーミング時のチューニング精度は非常に良く、それにまつわる調整が結果的にBigsbyユニット特有のクセのある音質を改善させたかと考えます。
伝統的なルックスですが他に無い個性が出ていると思います。
今後弾き込まれていく姿がとても楽しみです。