Fender USA Vintage Telecaster
1998年製 Fender Vintage TL
ギタースタンドから正面へ倒れたとのことでナットが割れていました。
当たりどころが良かったという他無いのですが念の為、全体にチェックしていきます。
状態
◯ナット1弦側が割れています
ナットの取り外し
◯取り外し前にナット周辺の塗装にナイフで切り込みをいれておく
◯ナットを取り外す
ナットの成型
◯オイルナットをおおまかに成型
◯クランプして接着
弦溝の切削
◯スタンダードな弦間にて溝を切削
◯Rゲージ【7.5"R】で確認しながら何度も切削
◯弦溝を決定したら本体も成型
◯研磨して完了
基本セッティング
◯フレットを目視チェック、打音チェックしたのち研磨
◯トラスロッド調整
◯各部の導通チェック
◯各部のグリスアップ
◯塗装面のクリーニング
◯オクターブ調整
◯弦高調整
完了
今回はギターを倒した事が直接の原因だったので、その他の目に見えない部分へのダメージが気になっていましたが、チェックの結果不具合が見当たらずたいへん安心しました。
破損したオリジナルナットの弦溝も消耗していたので、交換した事で音の立ち上がりやサステインが改善していると思います。