ESP柴田直人モデル【ナット交換編】
ナット溝の修正
◯指板の切削で浅くなったナット溝を計測
◯4弦側【1.2mm】・指板中央【1.8mm】・1弦側【0.5mm】
◯ジグにセット
◯本体とジグのx,y軸を同期させる
◯トリマーで切削
◯深さを計測しながら徐々に切削
◯切削完了
ナットの取付
◯オリジナルに倣ってカーボン製ナットを取り付ける
◯成型
◯接着
◯弦溝を切削
◯面取り、研磨で完成
その他の調整
各部クリーニング
◯分解できるパーツはすべて取り外して動作確認をしながらクリーニング
PU高さ調整
◯PUのせり上げ用のゴムが硬化しており高さ調整ができませんでした ・フォームスポンジをカットして交換
弦アースの修正
◯不具合ではありませんが、こういったアースは積極的に導通させていきます
・導通はあるものの抵抗が若干残ることと不安定であることが気になります
◯分解後、目立たない弦との接触箇所のメッキを剥がす
◯弦がどんな状態でも確実に導通が得られます
◯組み込みをして完了
完了
ミュージシャンモデルは独特のデザインに目を向けられますが、当然その音質にも何か辻褄の合う音質が狙われていると考えます。
このベースも基本的にはまったくスタンダードなPBサウンド。加えてヘッドのデザインから起因すると思われるPBらしい唸る様な音質をうまく強調してあります。
生鳴りからとても迫力のある音質になっているかと思います。
非常に思い入れのあるベースだとお伺いしていましたので、トラスロッドの問題も解決してこのように再生できて安心しました。