Burny Firebird
個人的にノンリバースFBはセットネックという事もあり、変形モデルながら非常に使い勝手の良いモデルだと思っています。
以前のオーナーがブリッジPUをハムバッカーに交換されていた様で、PU周辺に隙間(取付跡)があります。
この他各種カスタマイズのご相談です。
ピックガード作成
◯オリジナルのピックガードからMDF板へアウトラインをトレースして削り出す
◯外周のベベルカット
◯PUはP90×3用にカット
◯スライドスイッチの形状をトレースして切削
◯各ネジ穴を面取り
◯裏面シールド
◯仮組み
エンブレム作成
◯GibsonオリジナルからPhotoshopなどでアウトラインをトレース
◯カッティングシートマシーンを使ってカット
◯元のレイアウトを参考に貼り付け
アウトラインの曲線がたいへん細かく、若干うまくカット出来ていない部分があるも上々の出来かと。この後ヒーターにて密着させます。
お客様にもこのご提案内容でご了承いただきました。
ショートバイブローラ取付
◯レーザーでセンターを出す
◯Gibsonオリジナルから位置を計測
◯木ネジを開けて面取り
◯仮組み
コピーモデルなのでバイブローラからノブやピックガードの位置関係がGibsonオリジナルより少し異なります。
ブリッジ
◯ナットファイルにて弦溝を切削
◯古い弦にコンパウンドをつけて擦りファイルマークを取り除く
この構造ではブリッジとテールピース(バイブローラ)との間に弦の導出角度が稼げないという問題があります。
弦落ちのリスクがあるのでブリッジ側にはしっかりと溝を切削していきます。
弦が切れない様に切削後は溝を滑らかに仕上げます。
アッセンブリー修正
◯スイッチ周りに短絡の症状があるのでハンダ修正
◯接点をすべてカットして再ハンダ
PU高さ調整
Gibsonオリジナルはドッグイヤーですが、こちらはソープバー×3の構造です。
フレット研磨
エイジド加工
◯新品の金属パーツは少し腐食させておく
完了
お急ぎのお客様でしたがネック周りに不具合がなく順調に完了しました
いつもながらGibsonタイプのシングルヘッドは独特のスケールの大きい鳴り方が魅力的です。