Gibson ES-175
1998年製GibsonES-175
ご自宅でスタンドから倒れての破損ということでした。
二度目のネック折れで今回の破損箇所が一度目の修正跡のすぐ横ということもあり補強材での修正となりました。
破損箇所
◯典型的な破損状態
◯トラスロッドカバー内の状態も確認しておく
破損箇所の接着
◯ジグにセットして接着
◯割れた箇所がしっかりと閉じていることを確認
◯接着完了
◯不要な接着剤を除去して接着部分を確認
◯割れた部分に隙間が無くしっかり接着されている
補強材の切削準備
◯切削用のジグにセット
◯レーザーでセンターを出しておく
◯MDF板を目的のRに合わせて型を作製
◯トリマー取り付けて補強材用の溝を切削
◯浅くカットして木目の色と繊維を確認しておく
◯ネックのマホガニー材に合わせて似た色と繊維の部材をカット
◯Rを確認しながら切削を進める
◯型が切削面に正確に合致するまで切削
◯切削完了
補強材の取り付け
◯型に合わせて補強材を切削
◯溝に合わせて補強材の厚みを微調整
◯各部隙間なく合致させる
◯補強材をクランプして接着
補強材の成型
◯補強材をラフにカット
◯さらに切削していく
◯塗装面もレベリング
塗装
◯木地を着色しながら目止め
◯着色した目止め材を何層か重ねる
◯着色クリアを塗布
◯目的の色合いまで何層か塗り重ねる
◯塗装が乾燥後に研磨
その他の調整
◯フレットの研磨
◯パーツの研磨
◯塗装面の研磨
◯パーツの取り付け
完了
木目の透ける塗装ということで木部の選定と着色に時間がかかりました。
結果的に質の良いマホガニー材がとても良くフィットしました。